先輩と後輩の恋愛事情
「何か、ドロドロだね…」
……。
……。
……あれ?
「どうしたの、佳」
いつもなら隣から何か言ってくれるはずなのに何も答えてくれない。
心配になって後ろにいる佳を振り返って見ると、佳は下を向いていた
「佳…?」
腕に触れようとした時、佳の体がピクッと反応した。
「あ…ごめん、実梨…。
大丈夫だから…」
そう言って佳も何処かへフラっと行ってしまった。
佳、どうしたんだろう…。
何だか元気なくってたよね…?
「あ、実梨こんな所にいた!」
「次の種目するよ!
早く行こ!」
「う、うん…」
私を探しに来たらしい女の子たちと一緒にテントの中に戻る。
佳…?