先輩と後輩の恋愛事情
急いで部屋から出ようとした時、ガチャっと私が扉に触れる前にドアが開いた。
寝ぼけて知らない人の部屋に入っちゃったのかもしれないと怖くなり、キュッと目をつぶった。
けど、聞こえたのは聞きなれた優しい声だった。
「あれ、目が覚めた?」
ゆっくりと目を開いてみる。
前を見ると、私には眩しい光に照らされ、笑っている先輩が目の前にいた。
「せ、先輩!?」
「おはよ
気持ち良さそうに眠ってから起こさない方がいかなって思ってたけど、もう9時半だしそろそろ起こした方角いいと思って来たんだ
けどもう起きてたみたいだね」
「あ、あの…私は先輩の家で寝ていたんですか…?」
「そうだよ?
俺の隣で気持ち良さそうに」
クスクスと笑う先輩。
けど私の頭にはガーンという文字が彫られた岩が落ちてくるようだった。
また先輩に寝顔を見られてしまった!
しかも公開は絶対確実だ!
あぁ〜、恥ずかしい〜!