強引な次期社長の熱烈プロポーズ
トクントクントクン…
百合香は今初めて気づいた。さっき抱き締められた時は全く気づかなかったけれど、この鼓動は自分のじゃない。柳瀬の心音であるということに。
抱き締められて顔を埋めてるすぐそこに、胸ポケットの万年筆。それは前のドイツ製のものではなく、“桜”に変わってた。百合香は胸の中から柳瀬の顔を見上げる。
「・・・はっきり、言ってください」
「これだけ言ってるのに?」
「明確な言葉を聞きたいんです…っ!」
「はぁ…ほんとに、君はっ・・・・」
溜め息の後の激しいキス。
今までのキスとは比べ物にならない位に、情熱的で、力強い。
百合香は柳瀬の背丈に合わせる様につま先で立ち、首へと手を回す。
同じようにキスをする。百合香も想いをぶつけるように…
夢中でお互いを求める2人は呼吸を荒げて、そっと離れた。
「ほんと、狡いな。」
「…え?」
「いや・・・好きだと言ったんだ」
(本当に?夢じゃない?
柳瀬さんも私のことが好きって…私、柳瀬さんを諦めなくてもいいの?)
「満足?」
柳瀬が百合香の腰を引き寄せ、顔を近づけてそう言った。
百合香はコクコクッと頷いた。
「俺だけ言わせるのはナシだろう」
柳瀬は意地悪い笑みを浮かべて百合香に詰め寄る。
百合香は今初めて気づいた。さっき抱き締められた時は全く気づかなかったけれど、この鼓動は自分のじゃない。柳瀬の心音であるということに。
抱き締められて顔を埋めてるすぐそこに、胸ポケットの万年筆。それは前のドイツ製のものではなく、“桜”に変わってた。百合香は胸の中から柳瀬の顔を見上げる。
「・・・はっきり、言ってください」
「これだけ言ってるのに?」
「明確な言葉を聞きたいんです…っ!」
「はぁ…ほんとに、君はっ・・・・」
溜め息の後の激しいキス。
今までのキスとは比べ物にならない位に、情熱的で、力強い。
百合香は柳瀬の背丈に合わせる様につま先で立ち、首へと手を回す。
同じようにキスをする。百合香も想いをぶつけるように…
夢中でお互いを求める2人は呼吸を荒げて、そっと離れた。
「ほんと、狡いな。」
「…え?」
「いや・・・好きだと言ったんだ」
(本当に?夢じゃない?
柳瀬さんも私のことが好きって…私、柳瀬さんを諦めなくてもいいの?)
「満足?」
柳瀬が百合香の腰を引き寄せ、顔を近づけてそう言った。
百合香はコクコクッと頷いた。
「俺だけ言わせるのはナシだろう」
柳瀬は意地悪い笑みを浮かべて百合香に詰め寄る。