強引な次期社長の熱烈プロポーズ
*
休憩から戻るエレベーター内で百合香は携帯を確認する。
メールも着信も今のところはない。
柳瀬は何をしているか気になるところだが、なにせ今までただの上司と部下。連絡先の交換だってつい最近だ。
どうやってメールをいれていいかすらわからない百合香にはこちらから連絡を入れられずにいた。
「戻りました」
「じゃ、オレ休憩入るね」
坂谷と休憩を交代する百合香は、ふと柳瀬と名の書かれた発注ファイルに目が行き、手にとって開いてみた。
(ボールペンの字でも、やっぱり綺麗なんだな。)
字を指でなぞると、百合香は柳瀬を思っては会いたくなる。
こんなにも好きでいることに気づかされる。
会いたい。
この一言がなかなか伝えられなくて、もどかしい。
こんな風に柳瀬も自分のことを考えて、想ってくれたりしてるのだろうか。
自分なんかより全然想いが小さくて、そんなことって言われてしまうのか。
とにかく今日の百合香はミスがなかったのが奇跡なくらいに終始ぼんやりと考え事をしていた。
休憩から戻るエレベーター内で百合香は携帯を確認する。
メールも着信も今のところはない。
柳瀬は何をしているか気になるところだが、なにせ今までただの上司と部下。連絡先の交換だってつい最近だ。
どうやってメールをいれていいかすらわからない百合香にはこちらから連絡を入れられずにいた。
「戻りました」
「じゃ、オレ休憩入るね」
坂谷と休憩を交代する百合香は、ふと柳瀬と名の書かれた発注ファイルに目が行き、手にとって開いてみた。
(ボールペンの字でも、やっぱり綺麗なんだな。)
字を指でなぞると、百合香は柳瀬を思っては会いたくなる。
こんなにも好きでいることに気づかされる。
会いたい。
この一言がなかなか伝えられなくて、もどかしい。
こんな風に柳瀬も自分のことを考えて、想ってくれたりしてるのだろうか。
自分なんかより全然想いが小さくて、そんなことって言われてしまうのか。
とにかく今日の百合香はミスがなかったのが奇跡なくらいに終始ぼんやりと考え事をしていた。