強引な次期社長の熱烈プロポーズ
黒服の人が私達の姿を見てスッと前に出てきた。
「いらっしゃいませ」
「柳瀬です」
「柳瀬様。どうぞ、お待ちしておりました。」
(予約していたんだ…といっても、こんな高級ホテルの最上階レストランだもの。予約入れなきゃ無理だよね。そもそもこんな急に予約って取れるものなの?)
百合香はそんな疑問は案内された先が、天井から足もとまで広がる綺麗な夜景を目の当たりにしたことで一瞬で飛んでしまう。
「こちらにどうぞ」
「ありがとう」
向かい合って席に着く柳瀬と百合香。
しかも一番窓際で今にも吸い込まれそうな景色が真横で堪能できる。
「柳瀬さん、ここよく利用するんですか?」
「よく、はこないよ。相手がいないしね。」
さらりと答えると柳瀬は渡されたメニューを百合香にも差し出した。
「せっかくだから好きなもの、どうぞ」
「えっ…」
「”こんな高級なお店で?”って思ってるのは知ってるよ。」
「だったら…」
「遠慮は禁物。じゃなきゃ、ペナルティを科すよ。」
(ペナルティって…)
でもこういう時に逆に気を遣ってしまうのも失礼かと思って気になるものを頼んでもらった。
「いらっしゃいませ」
「柳瀬です」
「柳瀬様。どうぞ、お待ちしておりました。」
(予約していたんだ…といっても、こんな高級ホテルの最上階レストランだもの。予約入れなきゃ無理だよね。そもそもこんな急に予約って取れるものなの?)
百合香はそんな疑問は案内された先が、天井から足もとまで広がる綺麗な夜景を目の当たりにしたことで一瞬で飛んでしまう。
「こちらにどうぞ」
「ありがとう」
向かい合って席に着く柳瀬と百合香。
しかも一番窓際で今にも吸い込まれそうな景色が真横で堪能できる。
「柳瀬さん、ここよく利用するんですか?」
「よく、はこないよ。相手がいないしね。」
さらりと答えると柳瀬は渡されたメニューを百合香にも差し出した。
「せっかくだから好きなもの、どうぞ」
「えっ…」
「”こんな高級なお店で?”って思ってるのは知ってるよ。」
「だったら…」
「遠慮は禁物。じゃなきゃ、ペナルティを科すよ。」
(ペナルティって…)
でもこういう時に逆に気を遣ってしまうのも失礼かと思って気になるものを頼んでもらった。