強引な次期社長の熱烈プロポーズ
*
閉店後、いつもどおりに夕礼が終わってロッカー室へ向かう。
1階は綾が全員出社だったというだけあって、ロッカー内は少し混雑している。
早めに着替えてすり抜ける様にロッカー室を後にした百合香に後ろから声がかかる。
「百合香!一緒にいこ」
「桜井さん!」
2人でエレベーター前に立つ。他にまだ誰も来ていないのを確認して、綾が言った。
「今日は、約束してないの?大丈夫?」
「はい。特に…」
「忙しかった?」
「いえ、暇だったんですけど売場ではなかなか…」
そんな所にまたいつかのように柳瀬と江川が2人で歩いてきた。
「あっ!お疲れ様でーす!!」
「お疲れ様、です…」
「あー神野さん!お疲れ様」
「…ちょっと!なんで私いないことになってるんですか」
綾が江川に悪態をつくと、2人のいつものやりとりが始まった。
百合香はそんな2人の横で柳瀬の方だけに顔を向けた。
「お疲れ」
なんだか優しく聞こえるその言葉に百合香はほっと落ち着いた気持ちになる。
閉店後、いつもどおりに夕礼が終わってロッカー室へ向かう。
1階は綾が全員出社だったというだけあって、ロッカー内は少し混雑している。
早めに着替えてすり抜ける様にロッカー室を後にした百合香に後ろから声がかかる。
「百合香!一緒にいこ」
「桜井さん!」
2人でエレベーター前に立つ。他にまだ誰も来ていないのを確認して、綾が言った。
「今日は、約束してないの?大丈夫?」
「はい。特に…」
「忙しかった?」
「いえ、暇だったんですけど売場ではなかなか…」
そんな所にまたいつかのように柳瀬と江川が2人で歩いてきた。
「あっ!お疲れ様でーす!!」
「お疲れ様、です…」
「あー神野さん!お疲れ様」
「…ちょっと!なんで私いないことになってるんですか」
綾が江川に悪態をつくと、2人のいつものやりとりが始まった。
百合香はそんな2人の横で柳瀬の方だけに顔を向けた。
「お疲れ」
なんだか優しく聞こえるその言葉に百合香はほっと落ち着いた気持ちになる。