強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「あの、常連さん?!」
「はぁ?!!」
いくらなんでもそんな回答聞いたら柳瀬だって声を出してしまう。
(ほんと、この鈍感さ…ある意味羨ましい。)
「速水さんか?そんなことあるわけないだろう!」
「どうして?だって明らかにお前のことを好きだろう?それに、お前だって入社当時そういうのあったじゃんか」
(入社当時…といっても3年目だったか。
こいつは記憶力だけはいいからやっぱりあんな一言でも覚えてるんだな。)
「…兎に角、俺は今日飲まないぞ」
「だったら言え」
まぁ、こんなに渋ることでもないから。と柳瀬は百合香との関係を告白し、店員にウーロン茶をオーダーする。
さらりと柳瀬らしい伝え方をしたが、江川の反応は椅子から転げるほどの衝撃だったらしい。
「し、信じられない」
「なんで」
「誰だってそう思うぜ!お前、ほんとに顔に出さないから。」
そりゃそうだろう。
職場で色恋沙汰を顔に出す男なんてどうかしてる。仮にも上司に当たるし、副店長という肩書まであるのに。
けど、最近その俺が“どうかしてる”って思う場面に遭遇する。
坂谷を見てる時はそうだ。
百合香と想いが通じていない時はまだ歯止めがきいていたが、百合香の俺への想いを知った時から激しい嫉妬が付き纏う。
勝手に探して追ってしまうんだ、俺の目が、彼女を。
「はぁ?!!」
いくらなんでもそんな回答聞いたら柳瀬だって声を出してしまう。
(ほんと、この鈍感さ…ある意味羨ましい。)
「速水さんか?そんなことあるわけないだろう!」
「どうして?だって明らかにお前のことを好きだろう?それに、お前だって入社当時そういうのあったじゃんか」
(入社当時…といっても3年目だったか。
こいつは記憶力だけはいいからやっぱりあんな一言でも覚えてるんだな。)
「…兎に角、俺は今日飲まないぞ」
「だったら言え」
まぁ、こんなに渋ることでもないから。と柳瀬は百合香との関係を告白し、店員にウーロン茶をオーダーする。
さらりと柳瀬らしい伝え方をしたが、江川の反応は椅子から転げるほどの衝撃だったらしい。
「し、信じられない」
「なんで」
「誰だってそう思うぜ!お前、ほんとに顔に出さないから。」
そりゃそうだろう。
職場で色恋沙汰を顔に出す男なんてどうかしてる。仮にも上司に当たるし、副店長という肩書まであるのに。
けど、最近その俺が“どうかしてる”って思う場面に遭遇する。
坂谷を見てる時はそうだ。
百合香と想いが通じていない時はまだ歯止めがきいていたが、百合香の俺への想いを知った時から激しい嫉妬が付き纏う。
勝手に探して追ってしまうんだ、俺の目が、彼女を。