強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「どうぞ?」
「お…お邪魔します」
柳瀬の自宅に入るのは二度目。
一度目のときは大失態2回目のとき。あれ以来お酒は控えている位堪えた出来事だった。
柳瀬は車のキーをテーブルに置いて、上着を脱いだ。
百合香は落ち着かなくてリビングの隅っこに邪魔にならないように立っていた。
「なにしてるの、座ったら?」
「う…なんか…緊張します」
キッチンから水を運んできた柳瀬が百合香の前まで歩いてくる。
「いまさらいやだっていっても遅いよ?」
「…っ」
キス、される。
瞬時にそう思って目を瞑った。だけどなんの感触もなくて、そっと目を開けると目の前には水の入ったグラスが差し出されてただけだった。
百合香がそれを受け取ると、柳瀬は寝室の方へ歩いていきベットに腰かけながらネクタイを緩めていた。
「酔ってない?シャワー使ったら?」
「大丈夫です。じゃあ、お借りします…」
なんて大胆なことを言ってしまったんだろう、と今になって気付いた。
自分からここにくるようなことを言って。
でも、一緒にいられる。
そう思うと自然と顔が綻んでしまっていた。
「お…お邪魔します」
柳瀬の自宅に入るのは二度目。
一度目のときは大失態2回目のとき。あれ以来お酒は控えている位堪えた出来事だった。
柳瀬は車のキーをテーブルに置いて、上着を脱いだ。
百合香は落ち着かなくてリビングの隅っこに邪魔にならないように立っていた。
「なにしてるの、座ったら?」
「う…なんか…緊張します」
キッチンから水を運んできた柳瀬が百合香の前まで歩いてくる。
「いまさらいやだっていっても遅いよ?」
「…っ」
キス、される。
瞬時にそう思って目を瞑った。だけどなんの感触もなくて、そっと目を開けると目の前には水の入ったグラスが差し出されてただけだった。
百合香がそれを受け取ると、柳瀬は寝室の方へ歩いていきベットに腰かけながらネクタイを緩めていた。
「酔ってない?シャワー使ったら?」
「大丈夫です。じゃあ、お借りします…」
なんて大胆なことを言ってしまったんだろう、と今になって気付いた。
自分からここにくるようなことを言って。
でも、一緒にいられる。
そう思うと自然と顔が綻んでしまっていた。