強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「智さんて、ほんと字が綺麗」
「そうか?」
「はい、すごく。」
百合香はレポート用紙の文字にそっと手を置いた。
「字って、その人を表しますよね。智さんもそう。すごく真っ直ぐで、繊細で。だけど力強く感じます。」
「百合香の字は?」
「私はダメですよ。なんかいつでも迷いがあるっていうか。気が小さい感じです!」
笑いながら振り向くのと同時に柳瀬が百合香を抱きしめた。
「気が小さい割に、さっきは随分大胆なことを言ってた気がするけど」
「あ、あれはっ…」
「なに?迷いがあるの?」
「な…ないです!!だとしたらあんなことっ…」
ふっと満足そうに笑うと柳瀬は百合香を抱きかかえてベッドルームへと向かった。
優しくベッドに降ろされると、両手をついて百合香に被さるようにじりじりと近づいてくる。
洗い立ての髪。ふわりと香るシャンプーの香り。薄いシャツから見える鎖骨が男の人を感じさせる。
「百合香」
少し薄い唇から低い声で聞こえる自分の名前。
その上部には百合香の心を奪った黒い瞳。濡れた髪が少し目元にかかっていてそれをそっとよけてあげると真っ直ぐな視線に犯される。
「そうか?」
「はい、すごく。」
百合香はレポート用紙の文字にそっと手を置いた。
「字って、その人を表しますよね。智さんもそう。すごく真っ直ぐで、繊細で。だけど力強く感じます。」
「百合香の字は?」
「私はダメですよ。なんかいつでも迷いがあるっていうか。気が小さい感じです!」
笑いながら振り向くのと同時に柳瀬が百合香を抱きしめた。
「気が小さい割に、さっきは随分大胆なことを言ってた気がするけど」
「あ、あれはっ…」
「なに?迷いがあるの?」
「な…ないです!!だとしたらあんなことっ…」
ふっと満足そうに笑うと柳瀬は百合香を抱きかかえてベッドルームへと向かった。
優しくベッドに降ろされると、両手をついて百合香に被さるようにじりじりと近づいてくる。
洗い立ての髪。ふわりと香るシャンプーの香り。薄いシャツから見える鎖骨が男の人を感じさせる。
「百合香」
少し薄い唇から低い声で聞こえる自分の名前。
その上部には百合香の心を奪った黒い瞳。濡れた髪が少し目元にかかっていてそれをそっとよけてあげると真っ直ぐな視線に犯される。