強引な次期社長の熱烈プロポーズ
*
後片付けをしようとしたら柳瀬が、いいから。と百合香はキッチンから追い出されてしまった。
「先お風呂いいよ」
「そんな」
「待っててもいいけど」
「…お先にいただきます」
(もう。なんだか前の智さんじゃないみたい。あんなに意地悪い人なんて思わなかった。)
仕事中は必要最低限の会話と、メモでのやりとりしかしてなかったからこんな一面があるなんて想像もしなかった。
だけど、その意地悪が特別なことと思えてしまう自分も前の自分じゃなくなってる。
百合香はバスルームでシャンプーを手に取り頭を洗う。
「…智さんの匂い…」
後片付けをしようとしたら柳瀬が、いいから。と百合香はキッチンから追い出されてしまった。
「先お風呂いいよ」
「そんな」
「待っててもいいけど」
「…お先にいただきます」
(もう。なんだか前の智さんじゃないみたい。あんなに意地悪い人なんて思わなかった。)
仕事中は必要最低限の会話と、メモでのやりとりしかしてなかったからこんな一面があるなんて想像もしなかった。
だけど、その意地悪が特別なことと思えてしまう自分も前の自分じゃなくなってる。
百合香はバスルームでシャンプーを手に取り頭を洗う。
「…智さんの匂い…」