強引な次期社長の熱烈プロポーズ
*
「江川と杉浦は同じフロアだったんだ」
柳瀬が水を飲んでから言った。
ここは定食屋。
柳瀬がお酒飲めないなら、と珍しく百合香が提案したお店。ランチタイムもやっているお店で、何度か足を運んだことのあるお店だった。
座敷とテーブルの席があって、2人は座敷に案内されてそこに座った。
そんなに大きな店ではないけれど、常連や口コミで来た人たちなのか、それなりに繁盛してる。
百合香はサバ煮定食を、柳瀬は焼き魚定食を頼んだところだった。
「杉浦って、あんな感じでおっとりしてるようで実はしっかりしてるし、お客さんにも人気だったんだけど」
「あ、なんかわかる気がします」
(私だってお客さんの立場だったらあんな人に接客してもらいたい。
すごく満足出来る買い物になりそう。)
「桜井を含め同期4人だけど、俺達はわりとすぐ意気投合して昔は仕事の話とか毎日のように飲みながらしてたな」
少し遠くを見るように、懐かしみながら柳瀬は話をする。
入社当時配属されたフロアは柳瀬とまどかが1階で江川と綾が2階だったと言うこと。
翌年には江川とまどかが入れ替わって、更に翌年には柳瀬と綾が入れ替わって。
最終的に2階が柳瀬とまどか。1階は今と同じく江川と綾が配属されて落ち着いた。
柳瀬はそう独り言のように話して聞かせた。
「江川と杉浦は同じフロアだったんだ」
柳瀬が水を飲んでから言った。
ここは定食屋。
柳瀬がお酒飲めないなら、と珍しく百合香が提案したお店。ランチタイムもやっているお店で、何度か足を運んだことのあるお店だった。
座敷とテーブルの席があって、2人は座敷に案内されてそこに座った。
そんなに大きな店ではないけれど、常連や口コミで来た人たちなのか、それなりに繁盛してる。
百合香はサバ煮定食を、柳瀬は焼き魚定食を頼んだところだった。
「杉浦って、あんな感じでおっとりしてるようで実はしっかりしてるし、お客さんにも人気だったんだけど」
「あ、なんかわかる気がします」
(私だってお客さんの立場だったらあんな人に接客してもらいたい。
すごく満足出来る買い物になりそう。)
「桜井を含め同期4人だけど、俺達はわりとすぐ意気投合して昔は仕事の話とか毎日のように飲みながらしてたな」
少し遠くを見るように、懐かしみながら柳瀬は話をする。
入社当時配属されたフロアは柳瀬とまどかが1階で江川と綾が2階だったと言うこと。
翌年には江川とまどかが入れ替わって、更に翌年には柳瀬と綾が入れ替わって。
最終的に2階が柳瀬とまどか。1階は今と同じく江川と綾が配属されて落ち着いた。
柳瀬はそう独り言のように話して聞かせた。