強引な次期社長の熱烈プロポーズ
(すぐに終わるだろうか。それとも―――――)
ドクンドクンとうるさい心臓を、百合香は必死で胸に手を当て落ち着けと言い聞かす。
「神野さん?」
今度は心臓が止まったかと思った。
伏せてた顔をあげると目の前に立っていたのは江川だった。
「え…がわさ…」
気が抜けて百合香は壁に背を預けたままその場に崩れ落ちそうになった。
それを反射的に江川が腕を取り、座り込まずに済んだ。
「大丈夫!?」
「あ…すみません…」
百合香は自力で態勢を直して立ち上がると、江川は掴んでいた手を離した。
「なに?具合悪い?それともなんかあった?」
「いえ···」
「なにもないって顔はしてないよ?」
心配そうに覗き込む江川に百合香はつい素の顔をしてしまったらしく、バレバレだったようだった。
ドクンドクンとうるさい心臓を、百合香は必死で胸に手を当て落ち着けと言い聞かす。
「神野さん?」
今度は心臓が止まったかと思った。
伏せてた顔をあげると目の前に立っていたのは江川だった。
「え…がわさ…」
気が抜けて百合香は壁に背を預けたままその場に崩れ落ちそうになった。
それを反射的に江川が腕を取り、座り込まずに済んだ。
「大丈夫!?」
「あ…すみません…」
百合香は自力で態勢を直して立ち上がると、江川は掴んでいた手を離した。
「なに?具合悪い?それともなんかあった?」
「いえ···」
「なにもないって顔はしてないよ?」
心配そうに覗き込む江川に百合香はつい素の顔をしてしまったらしく、バレバレだったようだった。