強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「他の奴にわかる方が問題だろう?再三言ってるけど、気をつけてもらわなきゃ」
「う…はい…」
「じゃ休憩行っていいよ。その浮かない顔の訳はまた今夜」
「····」


(やっぱり忘れてなかったか。話逸れたかと思ったんだけどな。)

しかしこうやってひとつひとつちゃんと話を聞いてくれる所が百合香にとってとても頼りになる。
なんだかんだ言っても信頼というものは1日で出来るものじゃない。

そして百合香は売場を後にした。
今日もお弁当なしだからコンビニへ行こうと階段を下る。

コンビニは裏口から徒歩1分。

しかし便利が故に、皆考えることが一緒でこの時間店内は混雑する。

それこそおにぎりやなんかはなくなりはしないが選べなくなるし、二ヵ所のレジには4、5人が並んで待っている。

百合香がお店に入るなり、列に並ぶ人の中に綾がいるのに気がついた。



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