強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「あ、柳瀬さん。休憩に入ります」
「ああ。売場は?」
「平和です~。ただずっと同じお客さんに神野さんがついてます」
「ずっと?」


従業員エレベーター前で長谷川が柳瀬に会って、状況報告をさらっとすると、長谷川はエレベーターに乗り込んで休憩に入った。

柳瀬は約1時間近く付きっきりのお客さんと聞いて、厄介なお客なのかと思い、足早にカウンターに向かった。


すると心配はよそに、笑顔で楽しそうに年配の女性と会話している百合香がいて拍子抜けした。

そしてしばらく遠目で百合香の様子を見ていた。

< 270 / 610 >

この作品をシェア

pagetop