強引な次期社長の熱烈プロポーズ
美雪は化粧室の鏡で身だしなみをチェックして、個室がずっと並んだ廊下に出た。
自分が戻ろうとしている部屋は一番奥の方。
何室か横切り歩いていると、平日にも関わらず賑やかな声が聞こえてくる。
すると、ちょうど美雪が歩いていた真横の襖が開いた。
反射的にそちらに顔を向けると見たことのある男が赤い顔で出てきた。
「坂谷くん?!」
「えっ?······あっ阿部さん!!?」
酔ってる坂谷は少し間を空け、やっと美雪に気づいた。
「私服だと坂谷くんてすぐわからなかったわ。お友達?」
「え?はい。大学の時の。阿部さんは?」
「私は今柳瀬さんと…」
「えっ!!!!」
坂谷は一気に酔いが覚めた。
柳瀬と美雪が“そういう関係”かと思ったからだ。
自分が戻ろうとしている部屋は一番奥の方。
何室か横切り歩いていると、平日にも関わらず賑やかな声が聞こえてくる。
すると、ちょうど美雪が歩いていた真横の襖が開いた。
反射的にそちらに顔を向けると見たことのある男が赤い顔で出てきた。
「坂谷くん?!」
「えっ?······あっ阿部さん!!?」
酔ってる坂谷は少し間を空け、やっと美雪に気づいた。
「私服だと坂谷くんてすぐわからなかったわ。お友達?」
「え?はい。大学の時の。阿部さんは?」
「私は今柳瀬さんと…」
「えっ!!!!」
坂谷は一気に酔いが覚めた。
柳瀬と美雪が“そういう関係”かと思ったからだ。