強引な次期社長の熱烈プロポーズ




「あれ、神野さんは?」

坂谷が休憩から戻ると百合香の姿を探した。

「あ、今日は倉庫に。柳瀬さんの指示でした。休憩も余程混雑しない限りは外して取っていいと…」

アルバイトの長谷川が坂谷に答えた。

「そうなんだ。わかったよ。ありがとう。」


坂谷は柳瀬の姿を見つけて駆け寄った。


「神野さん、休憩大丈夫ですかね?」
「あー…大丈夫だろ。」
「おれ、内線で一言声掛けますね。」
「いや、いいよ。俺がちょうど今、倉庫に行くから。」


面白くなさそうな反応で坂谷はカウンターへと戻って行った。


そして柳瀬は腕時計を見て、エレベーターに乗り込み、4階へと向かった。


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