強引な次期社長の熱烈プロポーズ
(『頑張ります』って…
あいつ、そんな仕事熱心だったか?)
まあ酔っ払いの言うことか、と特に気にも留めずに柳瀬が坂谷を目で見送ると、店員がちょうど万年筆を手にもってやってきた。
「お待たせしてすみません、こちらじゃないですか?」
「間違いないです」
そうして受け取った大事な“桜”。
柳瀬はそれをまた定位置の内ポケットにしまって店を再び出た。
(すっかり夜も更けてしまった。
百合香には電話じゃなくメールを入れよう。)
帰りの電車で柳瀬は百合香にメールを送信して、自宅に着いたのは0時を回っていた。
あいつ、そんな仕事熱心だったか?)
まあ酔っ払いの言うことか、と特に気にも留めずに柳瀬が坂谷を目で見送ると、店員がちょうど万年筆を手にもってやってきた。
「お待たせしてすみません、こちらじゃないですか?」
「間違いないです」
そうして受け取った大事な“桜”。
柳瀬はそれをまた定位置の内ポケットにしまって店を再び出た。
(すっかり夜も更けてしまった。
百合香には電話じゃなくメールを入れよう。)
帰りの電車で柳瀬は百合香にメールを送信して、自宅に着いたのは0時を回っていた。