強引な次期社長の熱烈プロポーズ
坂谷の姿が遠くになったのを二人は確認して顔を見合わせた。
「桜井さんてばっ…本当にっ」
百合香は目をうるうるさせて綾を見た。
「グッジョブ?あははー」
それに対して軽く受け流す綾は百合香と腕を絡ませたまま歩き始めた。
「でも、どうして?」
百合香のふとした疑問。
(どうして私が困ってるとわかって、電話をしてくれたんだろう。
声が上まで聞こえるわけもないし…)
綾は百合香を引っ張りながら答えた。
「上で百合香とすれ違ったでしょ?そのあとすぐ坂谷くんともすれ違って。他に誰もいないのは知ってたからエレベーターから二人きりになってるな、って」
「すごい…!」
「でもエレベーターの中で何かあったらどうしようもなかったけど」
「あ···」
エレベーターは密室。
加えて電波も良くはない。短時間とは言え確かにエレベーター内で何かあったらどうしようもない。
それは柳瀬との過去で経験済みだ。
「じゃあ、行っちゃう?」
この流れで綾はまた百合香を飲みに連れ出すのだった。
「桜井さんてばっ…本当にっ」
百合香は目をうるうるさせて綾を見た。
「グッジョブ?あははー」
それに対して軽く受け流す綾は百合香と腕を絡ませたまま歩き始めた。
「でも、どうして?」
百合香のふとした疑問。
(どうして私が困ってるとわかって、電話をしてくれたんだろう。
声が上まで聞こえるわけもないし…)
綾は百合香を引っ張りながら答えた。
「上で百合香とすれ違ったでしょ?そのあとすぐ坂谷くんともすれ違って。他に誰もいないのは知ってたからエレベーターから二人きりになってるな、って」
「すごい…!」
「でもエレベーターの中で何かあったらどうしようもなかったけど」
「あ···」
エレベーターは密室。
加えて電波も良くはない。短時間とは言え確かにエレベーター内で何かあったらどうしようもない。
それは柳瀬との過去で経験済みだ。
「じゃあ、行っちゃう?」
この流れで綾はまた百合香を飲みに連れ出すのだった。