強引な次期社長の熱烈プロポーズ
7.遠い距離から生まれる不安
*
時は少し遡り、百合香は綾と2人でいつものように居酒屋で寛いでいた。
「でも、桜井さん本当にいつもありがとうございます」
「いいってことよー。でも百合香、まだ解決してないんだからね」
そう。
今日は坂谷の手から解放されたけれど、あと2日今日と同じ状況が続く。社員2人きりという2日間。
「もう坂谷くんに言っちゃえば?」
「え、なんて?」
「柳瀬くんと付き合ってますーってさ」
「えぇ?うーん。でも…」
(一人で決められないのは甘えかな。)
言ってしまえば確かに諦めるかもしれないけど今後の仕事に同じフロアってこともあって影響がないとは言い切れないし…かといってもし黙っていたまま坂谷になにかアプローチされたなんて柳瀬が知れば、それはそれで機嫌が悪くなりそうだ。
「最終手段にしておきます」
百合香の出した結論はそれだった。
「まあいいんだけどさ。2人のことだから!でも明日私休みだからね?」
「えぇ~…」
さっき最終手段と決意したのに明日綾がいないというだけでその最終手段を使うかも。と百合香は思ってしまった。
時は少し遡り、百合香は綾と2人でいつものように居酒屋で寛いでいた。
「でも、桜井さん本当にいつもありがとうございます」
「いいってことよー。でも百合香、まだ解決してないんだからね」
そう。
今日は坂谷の手から解放されたけれど、あと2日今日と同じ状況が続く。社員2人きりという2日間。
「もう坂谷くんに言っちゃえば?」
「え、なんて?」
「柳瀬くんと付き合ってますーってさ」
「えぇ?うーん。でも…」
(一人で決められないのは甘えかな。)
言ってしまえば確かに諦めるかもしれないけど今後の仕事に同じフロアってこともあって影響がないとは言い切れないし…かといってもし黙っていたまま坂谷になにかアプローチされたなんて柳瀬が知れば、それはそれで機嫌が悪くなりそうだ。
「最終手段にしておきます」
百合香の出した結論はそれだった。
「まあいいんだけどさ。2人のことだから!でも明日私休みだからね?」
「えぇ~…」
さっき最終手段と決意したのに明日綾がいないというだけでその最終手段を使うかも。と百合香は思ってしまった。