強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「私スマホだからさ。近辺のそれらしいホテル検索してみよ!」
「そんな、そこまで…」
「だってこのままだったら百合香寝れないんじゃない?それに心配じゃないの?」
「心配····」
それは勿論、物凄く。
阿部さんと何かあったとか、そういうのもなくはない。けど、この時間に連絡ひとつもなくて。智さんの身に何かあったりして。そうしたら誰も知り得ない私との関係なんだから私に連絡とか来る筈もなくて···
(事故に遭ったり、何かに巻き込まれたりしていない?)
どうしてこんなときは悪い想像ばかり働くのだろう。
そうして百合香は綾に協力してもらうようにお願いした。
手慣れた手付きで携帯を扱うと、すぐに何か気になるようなホテルが見つかったみたいだった。
「ここ、山みたいなんだけど」
「山?」
「でも情報見たらビジネスホテルではないのよね」
「····」
そういって綾が画面に電話番号を出した。
「あ…やっぱり…」
百合香は急に怖気づいた。
そのビジネスホテルには到底見えない素敵なホテルに電話をして、もしも柳瀬という人物が存在していなければ、一方では安心し、もう一方では柳瀬の身の安全の心配が拭えない。
そして逆にもしもそこに滞在しているのなら····
「そんな、そこまで…」
「だってこのままだったら百合香寝れないんじゃない?それに心配じゃないの?」
「心配····」
それは勿論、物凄く。
阿部さんと何かあったとか、そういうのもなくはない。けど、この時間に連絡ひとつもなくて。智さんの身に何かあったりして。そうしたら誰も知り得ない私との関係なんだから私に連絡とか来る筈もなくて···
(事故に遭ったり、何かに巻き込まれたりしていない?)
どうしてこんなときは悪い想像ばかり働くのだろう。
そうして百合香は綾に協力してもらうようにお願いした。
手慣れた手付きで携帯を扱うと、すぐに何か気になるようなホテルが見つかったみたいだった。
「ここ、山みたいなんだけど」
「山?」
「でも情報見たらビジネスホテルではないのよね」
「····」
そういって綾が画面に電話番号を出した。
「あ…やっぱり…」
百合香は急に怖気づいた。
そのビジネスホテルには到底見えない素敵なホテルに電話をして、もしも柳瀬という人物が存在していなければ、一方では安心し、もう一方では柳瀬の身の安全の心配が拭えない。
そして逆にもしもそこに滞在しているのなら····