強引な次期社長の熱烈プロポーズ
その日もメンバーは一緒。
柳瀬、美雪、金山、七重に笹森の5人。

昨日とは違う居酒屋でお酒を交わす。

お互いに工場見学を無事終われたことで、気持ちも楽になって余計にテンションは高くなっていた。


「そうそう、来月のオリジナルは試作品を早々に送るから」
「ありがとうございます」


金山が早くも日本酒に口をつけながら柳瀬に言った。
ひと足早い夏のフェアの目玉として、他にはない万年筆をオリジナルで売り出す―――ということの打ち合わせが主の広島出張。

今日一日ずっと金山といた為、お互いに意見交換をしたりと充実した時間だった。


「私も楽しみです」
「金山さんや七重さんが手掛けてくれるのだから、頑張って完売させますよ」


美雪が話に加わると、柳瀬はそれに続けて金山と七重に成功を誓った。

昨日と比べて飲み始める時間が1時間程早かったせいか20時頃にはすっかりみんな出来あがってきていた。
柳瀬と美雪を除いて・・・・


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