強引な次期社長の熱烈プロポーズ
着替えをしている間も百合香はドキドキして、うまくカーディガンのボタンも留められない。
服を着終えたらロッカーについている小さな鏡に自分を写すと、おかしなところがないかチェックする。
ふと、こんなことを気にしてドキドキしている自分に気付くと、綾の言っていたことを思い出す。
『今、現在は?好き?』
その問いにあの時は『わからない』と答えたが、今はどうだろうか。
少なくとも嫌いじゃないし、むしろ…
そんな感情が芽生えたんではないかと思うとますますこの後送ってもらうなんて心臓が飛び出そうな思いだ。
(あれ?でも”送る”って…地下鉄?車…?
もし車だったら・・・・)
また”密室”になることに警戒と期待が交錯する。
そして百合香はロッカー室を出て休憩室を見回すと、喫煙室で煙草をふかしている柳瀬を見つけた。
柳瀬は百合香を見ると同時に咥えていた煙草を灰皿に押し付けそこから出てきた。
服を着終えたらロッカーについている小さな鏡に自分を写すと、おかしなところがないかチェックする。
ふと、こんなことを気にしてドキドキしている自分に気付くと、綾の言っていたことを思い出す。
『今、現在は?好き?』
その問いにあの時は『わからない』と答えたが、今はどうだろうか。
少なくとも嫌いじゃないし、むしろ…
そんな感情が芽生えたんではないかと思うとますますこの後送ってもらうなんて心臓が飛び出そうな思いだ。
(あれ?でも”送る”って…地下鉄?車…?
もし車だったら・・・・)
また”密室”になることに警戒と期待が交錯する。
そして百合香はロッカー室を出て休憩室を見回すと、喫煙室で煙草をふかしている柳瀬を見つけた。
柳瀬は百合香を見ると同時に咥えていた煙草を灰皿に押し付けそこから出てきた。