強引な次期社長の熱烈プロポーズ
12.君を離さない
柳瀬の部屋に着くと、食事の用意が出来ていた。
「あ…疲れてるのに…ごめんなさい」
「ほとんどケータリングだよ」
柳瀬が車のキーを棚に置いてソファに腰を掛けた。
百合香は相変わらず立ったまま。
「百合香」
しん、としていたところに名前を呼ばれてビクンとする。
さっきまでの車の雰囲気と一転して、緊張感が漂う。
何から話せばいいのだろうか。何を聞きたかったんだっけ。
急に百合香の頭の中はぐちゃぐちゃになって何も答えられないで立っているのがやっとだった。
「不安にさせて悪かった」
柳瀬が先に話を切り出すと、百合香はただそれを聞くだけになる。
「昨日、阿部さんが部屋にきたのは事実。でもあの後すぐに彼女は出て行ったよ」
「···でも」
美雪は言ってた。
『昨日は一晩中一緒だった』と。
「あ…疲れてるのに…ごめんなさい」
「ほとんどケータリングだよ」
柳瀬が車のキーを棚に置いてソファに腰を掛けた。
百合香は相変わらず立ったまま。
「百合香」
しん、としていたところに名前を呼ばれてビクンとする。
さっきまでの車の雰囲気と一転して、緊張感が漂う。
何から話せばいいのだろうか。何を聞きたかったんだっけ。
急に百合香の頭の中はぐちゃぐちゃになって何も答えられないで立っているのがやっとだった。
「不安にさせて悪かった」
柳瀬が先に話を切り出すと、百合香はただそれを聞くだけになる。
「昨日、阿部さんが部屋にきたのは事実。でもあの後すぐに彼女は出て行ったよ」
「···でも」
美雪は言ってた。
『昨日は一晩中一緒だった』と。