強引な次期社長の熱烈プロポーズ
坂谷が完全にその場を去ったのを確認した後に柳瀬は美雪を問い詰めた。
「昨日のFAXした時間位に…あなたは会社に着いてた筈だと思いますけど」
「···私が隠滅したとでも?」
「その可能性もあると、残念ながら思わざるを得ない」
低く冷たい口調でじりじりと言葉で美雪を追い詰めていく。
(まさか、こんな陰険なことまでするとは想像していなかった。)
けれどその位怒らせる対応を自分がしたのなら、百合香やお客さんを巻き込んでまで何かをするのはやめて欲しいと思って。
しかし、美雪にもプライドがある筈。
それはプライベートでもビジネスでも同等だと柳瀬は感じている。
(じゃあどうして、せっかく大きく売上につながるようなものをふいにしたのだろう。)
なんだか美雪という人間がどういう人間だかわかるため、どうも釈然としなくてひっかかる。
それを知ってか知らずか美雪からそれに触れるようなことを言ってきた。
「どうしてそんなこちらが損をするようなことを、するとでも?」
「···それがわからない」
「だったら、シロ。ですよねぇ?」
「···」
自分は無罪とでも主張するように美雪は勝ち誇る様に笑った。
「昨日のFAXした時間位に…あなたは会社に着いてた筈だと思いますけど」
「···私が隠滅したとでも?」
「その可能性もあると、残念ながら思わざるを得ない」
低く冷たい口調でじりじりと言葉で美雪を追い詰めていく。
(まさか、こんな陰険なことまでするとは想像していなかった。)
けれどその位怒らせる対応を自分がしたのなら、百合香やお客さんを巻き込んでまで何かをするのはやめて欲しいと思って。
しかし、美雪にもプライドがある筈。
それはプライベートでもビジネスでも同等だと柳瀬は感じている。
(じゃあどうして、せっかく大きく売上につながるようなものをふいにしたのだろう。)
なんだか美雪という人間がどういう人間だかわかるため、どうも釈然としなくてひっかかる。
それを知ってか知らずか美雪からそれに触れるようなことを言ってきた。
「どうしてそんなこちらが損をするようなことを、するとでも?」
「···それがわからない」
「だったら、シロ。ですよねぇ?」
「···」
自分は無罪とでも主張するように美雪は勝ち誇る様に笑った。