強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「ああ。それで、来週のフェアに向けて決起集会というか、まあ要は飲み会をすることにしたよ」
「え?オーシャンの方とですか」
「まあ、今回出張でもお世話になったばかりだから。こちらの接待ということで」
「じゃあ店を見つけないと。いつにします?」
「週明けでいいんじゃないか?土日は向こうさんが休みだろうからな。それに平日だったらどこの店も空いてるだろ」
店長は短い煙草を中央の灰皿に押し付けて部屋から出ようと半歩ずれた。
そして何かを思い出したようにまた振り向いた。
「広島、あの店行ったのか?元気だったか?店主のじーさん」
「ああ!行きましたよ勿論。変わらず元気に、蒔絵眺めてました」
「そうか。じゃ、店セッティング頼むー」
片手をひらひらさせて喫煙室から店長が出て行った。
口元を緩ませて店長が去っていく姿を硝子越しにボーっと見ていた。
ふと、柳瀬の中で閃いた。
(広島の、老舗文具―――――)
すると、またもやガチャリと音を立てて誰かがそこに入ってきた。
「え?オーシャンの方とですか」
「まあ、今回出張でもお世話になったばかりだから。こちらの接待ということで」
「じゃあ店を見つけないと。いつにします?」
「週明けでいいんじゃないか?土日は向こうさんが休みだろうからな。それに平日だったらどこの店も空いてるだろ」
店長は短い煙草を中央の灰皿に押し付けて部屋から出ようと半歩ずれた。
そして何かを思い出したようにまた振り向いた。
「広島、あの店行ったのか?元気だったか?店主のじーさん」
「ああ!行きましたよ勿論。変わらず元気に、蒔絵眺めてました」
「そうか。じゃ、店セッティング頼むー」
片手をひらひらさせて喫煙室から店長が出て行った。
口元を緩ませて店長が去っていく姿を硝子越しにボーっと見ていた。
ふと、柳瀬の中で閃いた。
(広島の、老舗文具―――――)
すると、またもやガチャリと音を立てて誰かがそこに入ってきた。