強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「あの“桜”もう一度手に取りたくて」
やっぱり、初めてのデートがあそこだったからかもしれないけれど、思い出にっていう思いと、ずっと忘れられない“桜”が私の中にあったから。
きっとあれが私の“一本”になってくれる気がして。
「百合香、やっぱり“桜”がいいんだ?」
「なんか、記憶に刻み込まれてしまって…智さんの木目の“桜”も素敵だなぁと思ってるんですけど、私はやっぱり花びらの方が…」
変かもしれないけど、あの花びらの模様を思い出して、自分の手の中に収まっていることを想像するとなんだか嬉しくて心があったかくなる。
「そこで百合香は決めようとしてるの?」
「…はい。多分」
すると柳瀬が急にソファから立って机へと移動した。
(なんだろう)
「じゃあ間に合ってよかったな」
理解できない言葉に百合香は首をかしげてまた戻って来る柳瀬を見上げた。
やっぱり、初めてのデートがあそこだったからかもしれないけれど、思い出にっていう思いと、ずっと忘れられない“桜”が私の中にあったから。
きっとあれが私の“一本”になってくれる気がして。
「百合香、やっぱり“桜”がいいんだ?」
「なんか、記憶に刻み込まれてしまって…智さんの木目の“桜”も素敵だなぁと思ってるんですけど、私はやっぱり花びらの方が…」
変かもしれないけど、あの花びらの模様を思い出して、自分の手の中に収まっていることを想像するとなんだか嬉しくて心があったかくなる。
「そこで百合香は決めようとしてるの?」
「…はい。多分」
すると柳瀬が急にソファから立って机へと移動した。
(なんだろう)
「じゃあ間に合ってよかったな」
理解できない言葉に百合香は首をかしげてまた戻って来る柳瀬を見上げた。