強引な次期社長の熱烈プロポーズ
真っ白な箱の中は水色で、空に浮かぶように“桜”の花びらがそこには確かにあった。
「“桜”····!!キレイ!」
百合香が夢中になっていつまでもそれを眺めていると、柳瀬がまた呆れたように笑って言った。
「書いてみたら?」
「い、いいんですか?」
「おかしなこと言うね。今百合香にあげたんだから、百合香が書かなきゃ意味ないだろう」
柳瀬が紙を机から持ってくる。
いつもの、柳瀬が使ってるメモ用紙と同じ紙。
(こんな人前で、しかもそれが字の綺麗な智さんなんだから緊張するってもんじゃない。)
お客さんていつもこんな気持ちで試し書きしてるのかな?なんて想像しながらペンを走らせた。
インクは鮮やかなブルー。
柳瀬のブルーブラックとは違う色。
「インク、ブルーを入れてくれたんですね」
「ああ、他のがよかった?」
「いえ、綺麗です。この色」
「とても柔らかい色だから、百合香に合うと思ってね」
「“桜”····!!キレイ!」
百合香が夢中になっていつまでもそれを眺めていると、柳瀬がまた呆れたように笑って言った。
「書いてみたら?」
「い、いいんですか?」
「おかしなこと言うね。今百合香にあげたんだから、百合香が書かなきゃ意味ないだろう」
柳瀬が紙を机から持ってくる。
いつもの、柳瀬が使ってるメモ用紙と同じ紙。
(こんな人前で、しかもそれが字の綺麗な智さんなんだから緊張するってもんじゃない。)
お客さんていつもこんな気持ちで試し書きしてるのかな?なんて想像しながらペンを走らせた。
インクは鮮やかなブルー。
柳瀬のブルーブラックとは違う色。
「インク、ブルーを入れてくれたんですね」
「ああ、他のがよかった?」
「いえ、綺麗です。この色」
「とても柔らかい色だから、百合香に合うと思ってね」