強引な次期社長の熱烈プロポーズ
どんどん幼稚になっていく俺の恋心。
しまいには人だけでなく物にまで嫉妬するなんて。

そんな風に無邪気に笑って、泣いて。
俺のキスに頬を紅潮させて、甘い吐息を漏らす。
必死に応えようとする手や指先や、唇がいじらしくて。

愛しい想いは君を抱き締めるだけでは飽きたらなくて、俺の目に届くところに閉じ込めておきたい。


いつからこんなになってしまったのか。
多分、君と初めて出逢い、笑いかけられてその声を聞いたとき。

あれからずっと君が頭から離れなかった。
他の誰にも代わる人はいなかった。

そんな君を手に入れて、俺を好きにさせたのにそれでもまだどんどん強欲になる自分が怖くなる。


大切な大切な、愛する人。


どうか、こんな俺を受け止めて、ずっと笑っていて。


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