強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「良かったじゃん!返金にでもなれば高額だし、面倒だったしね」
「そうですよね。あんなに喜ばせておいて、私のミスで“用意出来ませんでした”なんて、とても言えないです」
「···ミス?」
「?だって、それしか考えられないから…」
(神野さんは知らないんだ!阿部さんが一枚絡んでることを)
あんな汚いことをした美雪のことを、伝えてもいい筈な位のことをした事実を、柳瀬は口外しなかった。
それは坂谷にとってとどめかのような衝撃だ。
百合香も美雪も必要以上に近づかせないで、これ以上傷つけない。
そんな柳瀬の配慮は自分と柳瀬の差を痛感させられた。
「坂谷さん?」
「いや、とにかく本当、良かった····」
「そうですよね。あんなに喜ばせておいて、私のミスで“用意出来ませんでした”なんて、とても言えないです」
「···ミス?」
「?だって、それしか考えられないから…」
(神野さんは知らないんだ!阿部さんが一枚絡んでることを)
あんな汚いことをした美雪のことを、伝えてもいい筈な位のことをした事実を、柳瀬は口外しなかった。
それは坂谷にとってとどめかのような衝撃だ。
百合香も美雪も必要以上に近づかせないで、これ以上傷つけない。
そんな柳瀬の配慮は自分と柳瀬の差を痛感させられた。
「坂谷さん?」
「いや、とにかく本当、良かった····」