強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「だって神野さんに注がれたら、いつもより酒も進むよー」
「ええ?私そんなに注いでないですよ…」
(なんか、マズイ。
酔った坂谷さんてちょっと、いや結構大胆かも…)
幸か不幸か長谷川や湯川は酔ってる上に2人で話に盛り上がっててこっちには目もくれてないし、柳瀬の方も話が途切れることはない様子だ。
「ねぇ…神野さん。オレのこと…」
「あっ…お酒、そろそろラストオーダーになりそうですよね?私店員さん呼んできます」
「え?ああ、でもボタンで呼んだら?」
「あ、ちょっとお手洗いのついでに声かけますから」
百合香はそう言って席を立つと襖を閉めて、ほっと一息ついた。
化粧室に入り、鏡を見る。
坂谷さんのこと、いつまでも曖昧にしていたらダメだ。
だけど、こんな大勢いる飲み会の場で、しかも酔っているのだからまともに話も出来ない。
それなのに、お酒の力が入っているのか、あんな風にまた近づいてこられたら・・・・
流れる水を見ながらそんなことを考えて化粧室を出た。
「ええ?私そんなに注いでないですよ…」
(なんか、マズイ。
酔った坂谷さんてちょっと、いや結構大胆かも…)
幸か不幸か長谷川や湯川は酔ってる上に2人で話に盛り上がっててこっちには目もくれてないし、柳瀬の方も話が途切れることはない様子だ。
「ねぇ…神野さん。オレのこと…」
「あっ…お酒、そろそろラストオーダーになりそうですよね?私店員さん呼んできます」
「え?ああ、でもボタンで呼んだら?」
「あ、ちょっとお手洗いのついでに声かけますから」
百合香はそう言って席を立つと襖を閉めて、ほっと一息ついた。
化粧室に入り、鏡を見る。
坂谷さんのこと、いつまでも曖昧にしていたらダメだ。
だけど、こんな大勢いる飲み会の場で、しかも酔っているのだからまともに話も出来ない。
それなのに、お酒の力が入っているのか、あんな風にまた近づいてこられたら・・・・
流れる水を見ながらそんなことを考えて化粧室を出た。