強引な次期社長の熱烈プロポーズ

2.小さな手紙

個室に戻り、席につくと自分に向けられた柳瀬の視線に気づく。

じっと真っ直ぐに見つめている瞳。


(なに?なにを訴えているの・・・・?)


百合香が柳瀬の意図がわからないうちに視線は逸らされた。
すると今度は綾からスッとひと切れの紙を手渡された。


「?」
「今見て」


小声で手短に伝言されると百合香は言われたとおりに紙を開いてみた。

百合香はそれを読んですぐにまた席を立った。


再度席を外したことに違和感を感じた坂谷が後を追って席を立った。




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