強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「悪いけど、こいつ俺の」
2人が同時に声の方を見上げると、坂谷の予想通り、柳瀬がそこに立っていた。
「やっぱり・・・柳瀬さんだったんスね。そのメモが見えた時に観念しました」
「坂谷さん・・・」
坂谷はふっと力なく笑って百合香に言った。
「阿部さんからも大体聞いてたし、2人を見ていて感じることとかあったけど、認めたくなかったんだ。神野さんの口から聞くまでは」
「俺が口止めしてたんだ」
「えっ・・・?」
柳瀬が自分のせいにするように答えたから百合香は驚いて否定しようとしたが、目で“いいから”って言われた気がして言葉が出なかった。
「狡いですよ、柳瀬さんは。なんでも揃ってるんだから、一つくらいいいじゃないスか」
悪あがきだとは分かっているが、酒も入ってる坂谷はどうしても言いたくてつい本音を上司・柳瀬にぶつける。
2人が同時に声の方を見上げると、坂谷の予想通り、柳瀬がそこに立っていた。
「やっぱり・・・柳瀬さんだったんスね。そのメモが見えた時に観念しました」
「坂谷さん・・・」
坂谷はふっと力なく笑って百合香に言った。
「阿部さんからも大体聞いてたし、2人を見ていて感じることとかあったけど、認めたくなかったんだ。神野さんの口から聞くまでは」
「俺が口止めしてたんだ」
「えっ・・・?」
柳瀬が自分のせいにするように答えたから百合香は驚いて否定しようとしたが、目で“いいから”って言われた気がして言葉が出なかった。
「狡いですよ、柳瀬さんは。なんでも揃ってるんだから、一つくらいいいじゃないスか」
悪あがきだとは分かっているが、酒も入ってる坂谷はどうしても言いたくてつい本音を上司・柳瀬にぶつける。