強引な次期社長の熱烈プロポーズ
3.謝罪と降参
*
それから、フェアも始まって半月ほど経ち、最終日となった今日。
「オリジナル商品は既に完売。あとは定番品の売り込みで数字を伸ばそう」
柳瀬の言葉を皆が聞き、それぞれ仕事に戻る。
柳瀬はイベント特設会場にほぼつきっきり。
百合香はたまにフォローに入る位で基本的にはいつもと同じカウンターに居ることが役割だった。
特設会場には勿論美雪もつきっきり。
「・・・気になる?」
「うわっ・・・!」
急に後ろから声を掛けてきたのは坂谷だった。
「さ、坂谷さん!驚かせないで…」
「はは、ごめんごめん。だってそうなのかと思ったから」
あの日坂谷に正直に自分の気持ちと、柳瀬との関係を伝えたけれど、坂谷は誰に言う訳でもなく、百合香の心配するようなことは何もなかった。
それから、フェアも始まって半月ほど経ち、最終日となった今日。
「オリジナル商品は既に完売。あとは定番品の売り込みで数字を伸ばそう」
柳瀬の言葉を皆が聞き、それぞれ仕事に戻る。
柳瀬はイベント特設会場にほぼつきっきり。
百合香はたまにフォローに入る位で基本的にはいつもと同じカウンターに居ることが役割だった。
特設会場には勿論美雪もつきっきり。
「・・・気になる?」
「うわっ・・・!」
急に後ろから声を掛けてきたのは坂谷だった。
「さ、坂谷さん!驚かせないで…」
「はは、ごめんごめん。だってそうなのかと思ったから」
あの日坂谷に正直に自分の気持ちと、柳瀬との関係を伝えたけれど、坂谷は誰に言う訳でもなく、百合香の心配するようなことは何もなかった。