強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「じゃあ、私は戻りますので」
ぽかんと取り残された百合香は去って行く姿をただ黙って見ていた。
美雪がバックヤードを出た瞬間、死角に人影があることに気付いて顔を上げた。
「・・・!聞いてたんですか」
「たまたまですよ。そんなところで話をしてるんだから」
「盗み聞きなんて悪趣味ですよ」
「あなたに言われたくないですよ」
柳瀬と美雪が売り言葉に買い言葉で返すも、美雪はどこか吹っ切れた様子で表情は晴れやかだった。
美雪も今までのことが胸につっかえていた為に、美雪なりに後悔をして、百合香に伝えたかったことを少しは伝えられたと思ったから。
美雪が会場に戻ると柳瀬は入れ替わりでバックヤードに入った。
そこにはエレベーターを待つ百合香の後ろ姿がまだあった。
ぽかんと取り残された百合香は去って行く姿をただ黙って見ていた。
美雪がバックヤードを出た瞬間、死角に人影があることに気付いて顔を上げた。
「・・・!聞いてたんですか」
「たまたまですよ。そんなところで話をしてるんだから」
「盗み聞きなんて悪趣味ですよ」
「あなたに言われたくないですよ」
柳瀬と美雪が売り言葉に買い言葉で返すも、美雪はどこか吹っ切れた様子で表情は晴れやかだった。
美雪も今までのことが胸につっかえていた為に、美雪なりに後悔をして、百合香に伝えたかったことを少しは伝えられたと思ったから。
美雪が会場に戻ると柳瀬は入れ替わりでバックヤードに入った。
そこにはエレベーターを待つ百合香の後ろ姿がまだあった。