強引な次期社長の熱烈プロポーズ
5.君を繋いでおくもの
*
朝は少し遅めに起きて出掛ける支度をした。
車に乗ったが、街中に行くところがあるらしくで少し離れたところのパーキングに車を置いて歩いて行く。
その目的地は急がないようで、2人はゆっくりとランチをとって、散策しながらぶらぶらと歩いていた。
「なにか買い物ですか?」
「まあ、そんなところ」
そして未だに柳瀬はどこへ行くのかはっきりと教えない。
そんな雰囲気にもしかして自分になにか関係あることなのかな。と思ってみたりするけれど、全く見当もつかないし、予想もできないからもう何も考えずに黙ってついて行くことにした。
日中に手を繋いで街中を歩くのは久しぶりだった。
日中といってももう夕方過ぎてしまうのだが。
(街中では、あの桜井さんの仕組んだデートの時以来かも。)
そんなちょっと昔のことを思い出しては一人足元を見てははにかんでいると、柳瀬が立ち止ったので顔を上げた。
朝は少し遅めに起きて出掛ける支度をした。
車に乗ったが、街中に行くところがあるらしくで少し離れたところのパーキングに車を置いて歩いて行く。
その目的地は急がないようで、2人はゆっくりとランチをとって、散策しながらぶらぶらと歩いていた。
「なにか買い物ですか?」
「まあ、そんなところ」
そして未だに柳瀬はどこへ行くのかはっきりと教えない。
そんな雰囲気にもしかして自分になにか関係あることなのかな。と思ってみたりするけれど、全く見当もつかないし、予想もできないからもう何も考えずに黙ってついて行くことにした。
日中に手を繋いで街中を歩くのは久しぶりだった。
日中といってももう夕方過ぎてしまうのだが。
(街中では、あの桜井さんの仕組んだデートの時以来かも。)
そんなちょっと昔のことを思い出しては一人足元を見てははにかんでいると、柳瀬が立ち止ったので顔を上げた。