強引な次期社長の熱烈プロポーズ
お店を出たところでやっと百合香は柳瀬へ話しかけられる位になって、歩きながら次々と質問を投げかけた。
「これ、前から用意していたの…?」
「なんの日でもないのに?」
「智さんが選んでくれたの?」
「…本当に私がしてていいの?」
3つ目までの質問には、『うん』とか『ああ』って返事しか帰ってこなかったが、最後の質問だけはそうじゃなかった。
「当然。百合香以外誰がするの?」
喉を鳴らして呆れるようないつもの笑いをしながら言われて。
そのあとは丁度右手で手を繋いでいたからずっと自分の左手を見ながら歩いてた。
暗くなった空の下でもそれは静かに輝きを放っていて、星に似たような、彼の瞳のような。確かにここに存在していると伝えているかのような輝き。
「これ、前から用意していたの…?」
「なんの日でもないのに?」
「智さんが選んでくれたの?」
「…本当に私がしてていいの?」
3つ目までの質問には、『うん』とか『ああ』って返事しか帰ってこなかったが、最後の質問だけはそうじゃなかった。
「当然。百合香以外誰がするの?」
喉を鳴らして呆れるようないつもの笑いをしながら言われて。
そのあとは丁度右手で手を繋いでいたからずっと自分の左手を見ながら歩いてた。
暗くなった空の下でもそれは静かに輝きを放っていて、星に似たような、彼の瞳のような。確かにここに存在していると伝えているかのような輝き。