強引な次期社長の熱烈プロポーズ
メモ用紙を拾い上げたかと思えば次は茶封筒ごと契約書を落とす。





百合香はそのメモだけを握りしめると勝手に足がバックヤードへと駆けていた。
エレベーターに乗り、事務所へと急ぐ。


事務所の経理や企画の人達を横切って休憩室へと入った。




開店5分前――――





こんな時間には休憩室には誰もいない筈。






―――なのに、喫煙室に一人の影。



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