強引な次期社長の熱烈プロポーズ
5.デート
ショーウインドウに映る自分たちを見る度に、恋人同士に見えてしまって一人で照れて、下を向く。
平日だけどそこそこ人は溢れてる。そしてすれ違う女の人が決まって柳瀬に振り向くのだから余計、自分は隣にいて相応しくないんではないかという気持ちに負けてしまって視線を靴から離せない。
「どこか行きたいところは?」
そんな視線にもお構いなしで、柳瀬は百合香を見て聞いてきた。
「え?あ、特には…」
グゥ―…
話している最中に自分のお腹がなってしまって百合香は本当に顔から火が出るように恥ずかしく、すみません。と一言消え入るような声で言った。
(信じられない…!
まさかこの状況で、こんな失態…もう穴があったら入りたい。ていうかもう消えてしまいたい。)
涙目で顔を赤くしている百合香を見て、柳瀬はふっと優しく笑って、
「俺も腹減ったな。付き合って。」
と、握る手を離すことなく歩き続けた。
平日だけどそこそこ人は溢れてる。そしてすれ違う女の人が決まって柳瀬に振り向くのだから余計、自分は隣にいて相応しくないんではないかという気持ちに負けてしまって視線を靴から離せない。
「どこか行きたいところは?」
そんな視線にもお構いなしで、柳瀬は百合香を見て聞いてきた。
「え?あ、特には…」
グゥ―…
話している最中に自分のお腹がなってしまって百合香は本当に顔から火が出るように恥ずかしく、すみません。と一言消え入るような声で言った。
(信じられない…!
まさかこの状況で、こんな失態…もう穴があったら入りたい。ていうかもう消えてしまいたい。)
涙目で顔を赤くしている百合香を見て、柳瀬はふっと優しく笑って、
「俺も腹減ったな。付き合って。」
と、握る手を離すことなく歩き続けた。