強引な次期社長の熱烈プロポーズ

「えっっ!!!」


百合香は大袈裟ではなく本当に飛び上がって驚いた。


「なに」
「いや、だって…智さんにお姉さん…想像していなかったから。お姉さんておいくつなんですか?」
「···35と36」
「ふっ2人も!!?」


(智さんのお姉さんか…物凄くクールなイメージ…)


ぶつぶつと一人呟く百合香の横で、智は読みかけの本をパタンと閉じるとソファに浅く腰を掛け直して百合香を見た。


「百合香は弟さんだっけ?」


急に覗きこまれるようにされるとドキドキしてしまう。
百合香は未だに智にはドキドキさせられっぱなしだった。


「はっはい、3つ下なんですけど!」
「ふうん···どんな弟?」
「どんな····ちょっと心配性?で、世話焼きで···」
「···成程ね。だから―――」


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