強引な次期社長の熱烈プロポーズ

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自宅に着いた智は３度目の介抱をしていた。


「う～··ん」


ベッドに横たわった百合香が寝返りを打ちながら声を漏らす。
その横にギシッと静かに腰を下ろした智はふぅっと一息ついて、呆れて…でも優しい笑みで百合香の髪をとかすように撫でる。


「っとに、世話が焼ける」

「···智さん」


絶対に目を覚まさないと思っていた百合香の口からはっきりと自分を呼ぶ声が聞こえて驚いて手を止めた。
しかしその後いくら待っても声はおろか動きさえしない百合香を確認して寝言だったと確信する。


「···俺以外の名前だったら、ひどいよ？」


寝ているとわかって百合香の耳元でそう囁くと、頬に優しくキスをする。

百合香は何も気づかずに薄ら笑顔を浮かべて幸せそうに寝息を立てていた。