強引な次期社長の熱烈プロポーズ
ピンポーン



まだそこまで遅い時間ではないが、来客がくるような時間でもない。
不思議に思ってインターホンを確認してみると···


「おーい!!あ·け·て?」


そのモニターには朱美と、なぜか椿までが一緒に映っていた。
ドアを開けると玄関に素早く入り込まれる。


「···なんだ」
「え?特になにも!」
「····」

「あの、姉は···?」


朱美と智が言葉短かに交わした会話のあとで、一人素面の椿が部屋の奥を気にして智に言った。


「ああ、大丈夫だよ。今爆睡中。」
「そうですか···あの」
「?」


俯き照れているのかそれともさっき牽制したから遠慮してるのか。目を逸らしながら椿は手にある袋を智に差し出した。


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