強引な次期社長の熱烈プロポーズ


「お待たせ」
「あ!どうも、お疲れ様です」


仕事が終わった後に、外で待ち合わせをしていた智と椿。
礼儀正しく挨拶をする椿は、彼の真面目な性格を表わしているな。と智は思った。

椿も智ほどではないが長身で、顔立ちは少年のような爽やかさでいわゆるイケメンの部類に入るであろう。

その2人がスーツ姿で道端を歩いているのだからすれ違う女性は誰もが目を奪われて振り向き立ち止まる。

しかし、どうしたものか、似た者同士というのか…2人はそう言った視線には全く興味はなく、ただひたすらに目的地へと歩き進めるのだった。


「どこに行こうか?」

「あ、オレの知り合いの店に行きましょう」


そういって夜の街を歩いて行った。

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