強引な次期社長の熱烈プロポーズ


「ただいま」

「あっおかえりなさい!」


時計を見ると時刻は夜の11時前。
自分の方が先に帰宅だとばかり思っていて、百合香が部屋にいて出迎えてくれたことに驚いた。


「今日は終電かと思ってた」
「あんまり遅いと心配させそうだったので、二次会は丁重にお断りしてきました」
「・・・賢明な判断だね」
「椿はどうでした?」


智が上着を脱いだもの百合香が受け取ってハンガーに掛けながら智に聞いた。


“どこへ行ったの?何の話だったの?”


そんな興味津々な顔で覗きこむ百合香を見て智はふいっと目を逸らす。

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