強引な次期社長の熱烈プロポーズ


「はい」
『あ、もしもし?』
「どうかしたか?」


涼香と別れた直後、智の携帯も着信音が鳴ってそれを取りながら歩く。


『悪いんだけど···』








「―――また、お前は···」

智がその足で向かった居酒屋にいたのは百合香と綾。
そして先程の電話は綾からの着信だった。


「あれほど百合香に飲ませ過ぎないように言ってただろう」
「つい··百合香って急に限界きちゃうからわかんなくて」


2人の会話の横で百合香はテーブルに突っ伏していつもの如く眠りに入っていた。


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