強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「うーん···これにします!」
その子が思い切ったように指をさしたペンは2本目にお勧めした薄紅色の万年筆だった。
「祖母はいつも着物なんですけど白っぽい色が多かった気がするからこの色と雰囲気が合う気がして···上品な色で私も好きです、これ!··あ、すみません。どうでもいい話ですね···」
「いえ。気に入っていただけて良かった」
俺はにこりと笑顔でそう言った。
営業スマイルじゃなくて、心からの笑顔で。
「それでは、ペン先の種類はどうしますか?」
「ペン先?」
「簡単に説明しますと、細字や太字などの種類で、こちらのメーカーですと···8種類あります」
「そんなに?!考えてなかった···」
彼女が選んだ万年筆は国産メーカーのものだ。
舶来製は大体4種類前後の生産だが、国産は日本字向けにと細かくペン先が揃えられている。
その子が思い切ったように指をさしたペンは2本目にお勧めした薄紅色の万年筆だった。
「祖母はいつも着物なんですけど白っぽい色が多かった気がするからこの色と雰囲気が合う気がして···上品な色で私も好きです、これ!··あ、すみません。どうでもいい話ですね···」
「いえ。気に入っていただけて良かった」
俺はにこりと笑顔でそう言った。
営業スマイルじゃなくて、心からの笑顔で。
「それでは、ペン先の種類はどうしますか?」
「ペン先?」
「簡単に説明しますと、細字や太字などの種類で、こちらのメーカーですと···8種類あります」
「そんなに?!考えてなかった···」
彼女が選んだ万年筆は国産メーカーのものだ。
舶来製は大体4種類前後の生産だが、国産は日本字向けにと細かくペン先が揃えられている。