強引な次期社長の熱烈プロポーズ
後編
*
翌朝はよく晴れた絶好のスキー日和!···と思いたかったが、生憎の曇り空。
幸い雪も降っていないしせっかくだからと、予定通りスキー場へ行くことになった百合香と智は椿の車に乗り込んだ。
「姉ちゃん怪我だけしないようにな」
「大丈夫だよ」
「···義兄さん巻き込まないでよ」
「巻き込まないもん!」
そんな姉弟の掛け合いをしていたらすぐに到着する距離にあるスキー場は、年の瀬にも関わらずそれなりに人で溢れていた。
「椿くんは滑んないの?」
「いや、オレは··家でぐーたらしてます」
「···ふーん」
椿の今日の予定は、母親の手伝い。
それと彼女への電話だった。
智の視線はいつも見透かされている気がする椿はそそくさとゲレンデの見える駐車場を後にした。
翌朝はよく晴れた絶好のスキー日和!···と思いたかったが、生憎の曇り空。
幸い雪も降っていないしせっかくだからと、予定通りスキー場へ行くことになった百合香と智は椿の車に乗り込んだ。
「姉ちゃん怪我だけしないようにな」
「大丈夫だよ」
「···義兄さん巻き込まないでよ」
「巻き込まないもん!」
そんな姉弟の掛け合いをしていたらすぐに到着する距離にあるスキー場は、年の瀬にも関わらずそれなりに人で溢れていた。
「椿くんは滑んないの?」
「いや、オレは··家でぐーたらしてます」
「···ふーん」
椿の今日の予定は、母親の手伝い。
それと彼女への電話だった。
智の視線はいつも見透かされている気がする椿はそそくさとゲレンデの見える駐車場を後にした。