強引な次期社長の熱烈プロポーズ
*
先程よりも少し曇り空の隙間から陽射しが出てきたゲレンデは、昨夜新たに降った雪がすでに歩き固められていた。
「フリーパスを買いましょうか」
「任せるよ」
珍しく百合香がエスコートする形で入り口近くの窓口でフリーパスを購入するとそれを腕に付けてスキーを足にはめる。
「久しぶりでちょっと緊張します···」
「俺はスケートくらいだから、それ以上に緊張するよ」
「え!智さんも緊張とかするんですか」
「····本当に百合香は俺をなんだと思ってるの」
椿のスキーウェアですら難なく着こなしている智。
見た目だけで、“デキそう”なオトコである。
百合香はそんな智の姿と、普段からなんでもソツなくこなす印象から緊張など無縁のスーパーヒーローのように思ってしまう。
先程よりも少し曇り空の隙間から陽射しが出てきたゲレンデは、昨夜新たに降った雪がすでに歩き固められていた。
「フリーパスを買いましょうか」
「任せるよ」
珍しく百合香がエスコートする形で入り口近くの窓口でフリーパスを購入するとそれを腕に付けてスキーを足にはめる。
「久しぶりでちょっと緊張します···」
「俺はスケートくらいだから、それ以上に緊張するよ」
「え!智さんも緊張とかするんですか」
「····本当に百合香は俺をなんだと思ってるの」
椿のスキーウェアですら難なく着こなしている智。
見た目だけで、“デキそう”なオトコである。
百合香はそんな智の姿と、普段からなんでもソツなくこなす印象から緊張など無縁のスーパーヒーローのように思ってしまう。