強引な次期社長の熱烈プロポーズ

「··!!」

ドサっ···


百合香が“緊張する”という智に合わせて少しコツをつかむまで脇で慣れて貰おうと移動し始めてすぐ後ろから音がした。

驚いて振り向くと、バランスを崩した智が雪面に手をついていた。


「だ、大丈夫ですか?!」

「····」


百合香がスッとバックして智の横に並ぶ。
智はストックを使って立ち上がるが、なだらかな斜面に居る為に再びバランスを崩した。


「!!!」
「きゃ··」


ドサドサッ··


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