強引な次期社長の熱烈プロポーズ
ぼふっ・・・
空からと、地面からと新雪が舞う。
2人は全身に雪を纏って目を見合わせた。
「・・・・」
「・・・口実にはいい場所かもな」
百合香は智の胸にキャッチされると間近に智のニッと笑う顔があった。
「も、もう!本当に怪我、しちゃいますよ!」
「そうしたら、看病っていう口実でまま君を独占してしまうかも」
「~~~~!!」
転んだ勢いで百合香のスキーは足から外れていた。
その分、智との距離は近くて。
その至近距離で見つめられると百合香はどうにもこうにもできずにそこに留まるだけ。
智の首元に視線を落として恥ずかしさから目を泳がせていると、智の手が動いた。