強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「それにしてもッ··」
百合香が照れながら怒りかけた時に、2人は視線を感じた。
座ってる2人と同じ高さから視線を送っていたのは小さな女の子だった。
「ちゅーしたね!らぶらぶ!!」
無垢な笑顔でにこにこと百合香達にそういうと、遠くから両親に呼ばれて小さい子とは思えない位に上手にスキーを滑らせていなくなってしまった。
「···」
「···」
2人はその女の子の後ろ姿を見届けた後目を合わせて笑った。
「··ほら!見られちゃったじゃないですか··」
「“らぶらぶ”だから仕方ないということで」